SNSで話題になったコスメを買って、なんか違った——そういう経験は珍しくない。口コミ件数が多くて評価も高いのに、自分の肌では思ったより発色しなかった、テクスチャーが重くて合わなかった。口コミが嘘をついているわけではなく、その人の肌タイプや使い方の条件込みの感想を、そのまま自分に当てはめてしまったことが多い。
「まず何を確認するか」を決めてから口コミを読む。それだけで、同じ口コミでも拾える情報の密度がまるで変わる。順番を変えただけなのに、と毎回ちょっと面白くなる。

口コミを読む前に決めておくこと
「発色がいい」という口コミは、それだけでは情報量が少ない。発色は下地の色・肌の色・肌のくすみ具合・ブラシの使い方・室内か屋外かで大きく変わる。「自分と似た条件の人が書いているか」を確認してから参考にすると、外れにくくなる。
口コミを読む前に決めておくと使いやすくなること:
- 自分の肌タイプ(乾燥しやすい・脂性・混合・敏感肌 など)
- 何のために買うか(鮮やかな発色がほしい、肌なじみのよさを重視、崩れにくさが条件、など)
- 許容できる価格帯(上限を決めておくと選択肢が絞りやすい)
この3つを先に決めてから口コミを読むと、「この人は自分と条件が違う」という判断がしやすくなる。面倒に感じて省きたくなる工程だけど、ここを飛ばすと結局あとで迷う羽目になる。
発色・テクスチャー・コスパ・持続性・成分 — どれが肌タイプ依存か
5つの軸のうち「肌タイプによって優先度が変わるもの」と「誰でも同じ基準で確認できるもの」がある。整理しておくと、どこを先に見ればいいかが分かりやすくなる。
発色
コーデや使う場面によって「自然なトーン」か「鮮やかに出したい」かが変わる。先にそれを決めてから口コミ写真を探す方が効率がいい。室内照明と自然光では発色が変わる商品が多いため、両方の着用写真が確認できると判断しやすい。
テクスチャー(伸び感・のり)
肌タイプ依存が大きい軸。乾燥しやすい肌にはのびのよいクリームテクスチャーが使いやすい傾向があり、脂性肌には軽いジェルやパウダー系との相性がいい場合が多い。ただし個人差があるため、最終的には自分の肌で確認する前提になる。
コスパ(容量・価格・使用回数)
比較しやすい軸だが、容量が多くても肌に合わなければ使い切れない。「1アイテムにいくらまで出せるか」を先に設定しておくと、コスパの判断基準がぶれにくい。価格は変動するため、購入前に販売サイトで確認を。
持続性(崩れにくさ)
脂性肌・汗をかく場面・長時間のイベントで重視される軸。下地との組み合わせで結果が大きく変わるため、「このアイテム単体で〇時間持つ」という口コミは参考程度に留め、使い方と下地の記載もあわせて確認すると判断材料になる。
成分
敏感肌・ニキビができやすい肌タイプには最優先に確認したい軸。「ノンコメドジェニックテスト済み」「アルコールフリー」等の表記の有無を成分より先に見ておくと、候補を絞りやすい。コスメとして標榜できる効果の範囲は、厚生労働省・消費者庁が基準を定めている(本記事末の参考を参照)。
乾燥肌・脂性肌・敏感肌、先に確認する項目が違う
同じ「プチプラのリキッドファンデを探している」場合でも、肌タイプによって最初に確認する軸が変わる。
乾燥しやすい肌
テクスチャーの伸び感とうるおい感の印象を最初に確認する。マット仕上げのものは乾燥線が目立ちやすい場合があるため、口コミの「仕上がり」の記述を確認してから発色・価格を見る順序が合いやすい。
脂性・混合肌
持続性と崩れにくさを最初に確認する。下地との組み合わせが書かれている口コミを優先して読むと参考になりやすい。テクスチャーは軽いほど崩れにくい傾向があるが、発色とのトレードオフになることが多い。
敏感肌・ニキビが気になる
成分表示とノンコメドジェニック等の表記を最初に確認する。「合わなければ安くても続けられない」ため、コスパは最後に見る。低刺激・無着色の記載があるものを絞り込んでからテクスチャーを確認する順序が向いている。
ドラッグストアと通販、最初に使う場所の決め方
ドラッグストアの利点は「実物を手に取れること」だが、テスターが全商品についているわけではない。色を塗ったサンプルがある場合でも、実際の伸び感やテクスチャーを手の甲で試せるとは限らない。テスターを探して棚を端まで見て回るのも、地味に楽しい。
通販の利点は「購入者の実際の着用写真が大量にある」こと。色展開を一覧で確認しやすく、自分と似た肌色の人の発色を探しやすい。ただし実物を確認する前に購入することになるため、テクスチャーは口コミの文章から読み解くことになる。
初めてそのブランドを試す場合は、ドラッグストアでパッケージを手に取って成分表示と質感を確認し、通販で色展開と口コミ写真を調べてから購入する——その2段階が、合わなかったときのリスクを下げやすい。コスメ選びの全体は、通販とドラッグストアの使い分けより、「確認する軸を先に決めているか」の方が最終的な満足度に影響することが多い。
ギャルメイク全体のコーデとの組み合わせ方については、令和ギャルの着こなし観察ノートでまとめています。コーデの起点がコスメかファッションかによって、アイテムの選び方が変わってくることもあります。
購入前に見ておくと判断しやすいこと
口コミの「高発色」は下地込みか確認する
「崩れない」「高発色」という評価は、下地やフィクサーとセットで書かれていることが多い。アイテム単体の評価か、組み合わせの結果なのかを確認してから参考にする。
着用写真は自然光のものも確認する
室内照明の写真だけでは、実際の発色と差が出やすい。屋外や窓光での着用写真が一枚でもあると、実際の仕上がりの感覚が掴みやすい。
販売ページの広告表現を見ておく
「ニキビが治る」「シミが消える」などの表現は、化粧品の広告として薬機法上の問題がある可能性がある。購入先を選ぶ際の判断材料の一つになる。コスメとして使える表現の範囲は消費者庁・厚生労働省が基準を示している。
カラコン選びも「数値を先に確認する」というアプローチが似ています。軸の決め方についてははじめてのカラコン選び方でまとめているので、あわせて参考にしてください。